自販機のそれは、茶色の瓶から黄色い缶に姿を変えて佇んでいた。
小学校時代の夏休み、母と弟と3人で散歩の途中に瓶のデカビタCを買ったことをなぜがずっと覚えている。歩きながら飲みたかったのに家まで我慢させられたような気がする。
瓶は重いし、捨てるときシールのラベルを剥がさないといけないし、フタと瓶で分別しなきゃだし面倒だった。缶に変わり、内容量が少し増え、空き缶だけなので処理も楽になった。でもどこかでデカビタCは、あの瓶でこそと思う自分もいる。
とはいえ形を変えてもなんだかんだずっと生き残っているのはすごい。生き残るためにはいろいろと変わらないといけないのだろうな。